・アオシマの「はやぶさ」(プラモデルキット)購入アオシマ 1/32 小惑星探査機 はやぶさ」 先日、ヤマダ電気にプリンターのインクカートリッジを買いにいって・・・・・ だって、切なくなっちゃうほど可愛く思えたんだもん。 あああ、俺ってミーハーだあああっ!! はやぶさって、日本のロケットの父、糸川英夫博士つながりで、あの中島一式戦闘機「隼」から命名されたんだってね。 ええ。そうですよ! そんなことも、つい数日前まで知らなかった「ド・ミーハー」ですよ!!! でもね、ちょっと嬉しかったのは、一番最近作った「某雑誌用作例の模型」が、「糸川英夫監修」のドラマの主役メカなのだ!なんだか縁を勝手に感じちゃった! さて。 |
なんだかんだ言っても、「静岡は模型の世界首都」。 ってことで、23日のローカルニュースでも、アオシマさんの「はやぶさ」の模型が大ヒット!っていう話題をやってました。凄いね。 これは静岡県民、静岡市民として,大変嬉しいことなのですが、当然、心配も出て来ます。 それだけ売れてるってことは、きっと「初めてプラモデルを作るひと」も買ったよね? ガンプラしか作った事が無い人が買って、家に帰って箱を開けたら、「あ!色が塗ってない!」って驚いてるよね?(笑) たぶん、そういう人は、せっかく買っても、作らずに積んじゃうでしょう。そのうち,中古模型店には、はやぶさのキットが山積みになるね。 でも、このキットは、イトカワの形をした台座もついていますので、そのまま組んじゃって、缶スプレーで、金とか銀とか、金属の色をプシューッって吹いちゃえば、デスクトップモデルとして充分なものには、なると思います。 「はやぶさ、おかえりなさい記念」ってことで、キットをそのままとっておくのも良いでしょう。 でもでも・・・せっかくだから、これを機会に「はじめてのプラモデル」ってのもいいんじゃない?って思いました。 正直、僕は最近、ミキシングビルド(いろいろな部品、廃材等をつかって、世界にひとつの模型をつくること)ばかり作っていて、ツルシ(市販のキットを、その通りにつくる)の模型は雑誌の記事の依頼とか、知人に頼まれたりしないと作りません。 このままだと僕も、せっかく買った「はやぶさ」を模型部屋の肥やしにしてしまうでしょう。あんなに感動したのに。 ・初めてプラモデルを作る方でも作れるように、超簡単に作ってみるよ良い機会なので、はじめてプラモデルを作る人でもわかるように、超簡単に作ってみよう・・そして、それをリアルタイムで中継して、「ほら、こんなに簡単だから、みんなも作りましょう!」って感じで、「怖く無いよー」ってのを伝えられたらいいなあって思いました。 なので、やります。(笑)。おせっかいだね。 まず、今回、基本は「筆塗り」でやろうと思います。 いつも僕はエアブラシを使って色を塗るのですが、はじめてのかたに、いきなり数万円の道具を買えってのも酷ですし、「気楽に」ってことで。 正直、僕は筆塗りが、超苦手なのですが。 塗料は、一般の方がご家庭で工作出来るように、水性アクリル。 僕も、模型工作スペースは、パソコンがある漫画の仕事部屋の片隅にありますし、ニョウボも同じ部屋で仕事をしているので、匂い等を気にして水性アクリルでね。 あ、筆はちょっと良い物を使うといいよ。やっぱり、値段と使いやすさは比例するようです。僕はタミヤのちょっと高いのでやりますね。 さて、じゃあ始めましょう! |
・ 一日目!2010年6月23日。 まず写真一枚目。 アオシマさんの「小惑星探査機 はやぶさ」のキットは、こんな構成です。 |
写真2枚目。 テレビでちょうど、「クイズ紳介くん」が始まりました。時間を計るのにちょうど良いので、この番組中、どれだけ作業出来るか?って感じで一日目はやりましょう(笑)。 細かい塗り分けが多いので、とりあえずランナー(枝)についたまま、色を塗る事にしました。 模型雑誌等では、「最初にパーツを洗いましょう」なんて面倒くさいことが書いてありますが、気にしない,気にしない! さて。 「はやぶさ」の写真をみると、本体の表面は、チョコレートの銀紙みたいなシワシワな金色で覆われていますね。 じっくり作りこむ人なら、これをパテで表現したり、金属箔を貼ったりするんでしょうが、そんなことをしていたら、一生に何百個も模型を作れなくて、棺桶に入れる未組み立てのキットが、棺桶に収まらなくなるので、今回はパスします。 逆に言えば、「本物がこんなにシワシワなら、筆で塗って、ムラが出来ても、 さて、その金色の部分。 僕はまず、水性ホビーカラーの「ゴールド」を塗りました。 銀色の部分も、同じように水性ホビーカラーの「シルバー」と、タミヤカラーの「チタンシルバー」を。 綺麗に塗った完成品が欲しいなら、中国のお姐さん達に任せればいいので、こんな感じで、筆のタッチを残しながら塗っていきます。 ・・・・なんてやってるうちに・・おっと、「クイズ紳介くん」が終わっちゃいました。 |
写真3枚目 そんなわけなので、一日目は、このへんで。 …あ、僕の前に「堀井美月」のおっぱいが写ってるのは気にしないように!(笑)。 (追記) で、結局、この記事を書いた後も、作りたくなっちゃって、ついさっきまで作っていました(笑)。 |
・ 二日目!徹夜でゴーッだ!2010年6月24日。 ちょうど世間はワールドカップとかいうのに大騒ぎ。 ぼくはまったくサッカーには興味が無いので、ちょうどいいのでこの隙に進めちゃいましょうーっ! まず、いきなり公約違反!エアブラシ使っちゃいました!御免! 太陽電池パネルの、広い面積を塗るのが面倒だったんで、吹いちゃいました。もちろん、エアブラシを持って無い人は、ここも筆で塗ってオーケーですし、「面倒だな」って人は缶スプレーを吹いちゃってもいいね。 見せ場となる太陽電池パネル。 キットの組み立て説明図では、アオシマさんは、ここに「キャラクターブルー」って色を塗るように指示をしている。 でも、ガンダムじゃないんだから、ここにマンガチックな青い色を塗るのもどうかなと思うよね。 まあ、「はやぶさ」もキャラクターって言えばキャラクターかもしれない。実在の機械だけど、ドラマと個性が強過ぎるからね。 いまでこそ、AFV(戦車)とか、飛行機、戦艦なんかを作るスケールモデラーは、大人ぶって威張ってますが(笑)、プラモ黎明期、それらは立派な「キャラクターモデル」だったと思うのですよ。そういうものが活躍するドラマが身近だったからね。 で、今回はここをちょっとお手軽に、変わった表現を思い付いたので試して見ます。 青で塗りません。まず銀を塗ります。 さあ、乾くまで、他の部品を作りましょう。 |
大きなアンテナ。色は白。 キットでは一枚のお皿に編み目のモールドが入った形で表現しています。 本当は、茶漉しみたいな網なんだよね。向こうが見えるような。 きっと濃いモデラーは、ここを針金や金属線で自作したり、エッチングパーツを作ったりするのでしょう。 僕も100円ショップで似た大きさの茶漉しかなんかを探そうかな?とも思ったのですが、またまた閃いちゃったことがあるので、実験してみますね。 まず、黒い色で全体を塗っちゃいます! |
で、そこに白い色をドライブラシ! ドライブラシ・・・乾いた筆・・・日本語にしたら、なんかおじいちゃんのチンチンみたいですが(笑泣)。 やりかたはね、筆に白い色を付けたら、ティッシュでほとんど塗料を拭き取っちゃうのです。 で、その筆でゴシゴシ、パーツの表面を擦ると、出っ張っている編み目の部分だけに、少しずつ白い色が塗れていくわけ。 ね?編み目になったでしょ? これを真っ白く塗っちゃたら、ただのお皿になっちゃうところでした。そういえば、食パンを買うとお皿が貰えるキャンペーンってよくやってるよね。 |
さて、そんなことをしている間に、太陽電池パドルが乾きました。 この銀色の部分に、今回はタミヤのウエザリングマスター「青焼け」を塗ってみようと思うのです。 本来は、バイクのマフラーなんかの焼け表現に使うもので、女性が使う化粧品、アイシャドーみたいな商品。化粧用の道具で塗ります。 実はね、先日作った某雑誌記事用の宇宙船(酒の神様三世号)の表現に、コレをつかったばかりなんですよ。銀一色の単調な船だったので、変化をつけたくてね。 で、それが上手く言ったので、今回もこれを使ってみようと思ったのです。 たぶん、普通のモデラーは、銀塗装の上にクリアーブルーを吹き付けると思うね。僕も最初、そうしようと思ったからね。 |
ちょっと試してみましょう。 ホラ、こんな感じ。解る? で、変化をつけるために、ランダムに「赤焼け」も部分でやってみます。 |
上、こんなカンジ。 下、銀を塗っただけのもの。 あとは、細かい部分を筆塗りしていきます。 |
そろそろ本体も組み立てていきましょうか。 このキットは、「アンダーゲート方式」になっています。 ランナー(枝)と部品が繋がっている部分が、パーツの裏側に繋がっているのです。 こうすることによって、バリがパーツの表面に出ないようになっているんだね。もしかしたら、アオシマさんは、最初、メッキをかけるつもりだったのかもしれません。(っていうか、もしかしたら、この後、メッキバージョンの発売があるのかもね) 今回のように、「先に塗っちゃう」場合に、この方式だと便利な訳です。 ただ、接着面にバリがあって出っ張っていると、上手く接着出来ませんから、そこは丁寧に削って、平らにしなければなりません。 |
あっというまに形になりました。 ああ、可愛いねえ。やっぱりR2-D2みたいだ。 丸いほっぺみたいな、再突入カプセルが、可愛いよね。 |
展示スタンドになってるイトカワも塗っておきましょう。 今度はウエットブラシ。上戸彩じゃないよ。ウエット・・・ 塗れた筆でバシバシ叩くように塗っていきます。いろんな色を重ねて・・。 |
細部を接着して・・・・完成! 可愛いね! 二日目は徹夜でした。 でも、土日が休みのひとなら、金曜の夜から作れば、週末モデリングが出来ちゃうわけだね。 今は、時間をかけてじっくり作るのがあたりまえになっているけど、僕らが子供の頃は、家に帰るまで我慢出来ずに、買った模型店の軒下や、学校の藤棚のした、友達の家で作っていました。 大人になったら、欲しい模型は買っても、作れなくてどんどんたまっちゃうから、こんなふうに初心に戻って、ガンガン一気に作っちゃうのも、いいでしょ?じっくりつくるものはじっくり作ってさ。 プラモデルを作ったことが無い人も、どう?簡単そうでしょ? 簡単だよ(笑)。 模型雑誌みたいに作ったら、一生完成しそうもないように思うけど、こんなに簡単に作っても、なかなか楽しい完成品になります 。 |
・・・ってなわけで、「二日間で 小惑星探査機はやぶさ を作ろう!」完成! |
・6月27日、追記!プラモデルって、「これで完成」ってのがありません。 作った本人が「これで完成」って言えば完成なんです。 だから、たとえば僕の「翡翠」なんて、このあいだ三度目の「全塗装」をしました。 二十年以上前につくったバンダイのリアベ号やバッカス三世に、最近手をいれて完成させたりもしています。 で、先日、「二日で作った」はやぶさ。 本物のはやぶさには、太陽電池のパネルの裏は黒字に白いラインが走っています。僕がこのあいだ作ったときには、そこは省略しました。 で、ついさっきなんですが、漫画を描いていて「あ?!」っとひらめきました。 最近、ホワイト表現に使っている白いボールペン。 |
で、早速やってみました。 あっという間に出来ました(笑)。 こりゃあ楽でいいや。30分もかからなかったですよ。こんなふうに、思いついたときにチョコチョコ手を入れられるのがプラモデルのいい所なのです。 |