メイキング

お手軽にAT-ATを作ろう!(メイキング)

お手軽にAT-ATを作ろう!

メイキング!

製作開始

2009年2月7日、製作開始!
*この記事は、2009年の記録です。

もう30年くらい前のことだが、思い出してほしい。
(若い人は、ビデオやDVDで『最近』初めて観たかもしれないが)

映画「スターウォーズ・帝国の逆襲」を初めて観たとき、印象に残ったビジュアルはなに?と聞かれたら、あなたはなんと答えるだろう?

本当に生きているように感じた、人形のヨーダ?
・・・あれが人形だって、本当に驚いたよね。
「やってみるのではなく、やるのだ!」とか、「信じられない・・・」「だから失敗する。」等の名言は、僕には、あ●だみつおの100倍も心に響きます。

雪原を跳ぶトーントーン?
・・・事前に雑誌で写真を見ていて、あのキャラクターが、どうやって動くんだろう?と期待して観にいった劇場で、正直 僕はちょっとガッカリしたんだけどね。あ、なんだ、人形アニメか・・って。
でも、よく真似したよね。

拘束されたハンとレイアのラブシーン?
・・・レイアの「愛してる」に、「知ってるよ」って答えるハンソロは、最高だったねえ!
あ、今気がついたんだけど、レイアってツンデレの元祖かも?

ついに直接対決したルークとダースベイダー?
・・・「私はお前の父だ!」には、笑ったよねえ。
エピソード1~3を観終わった今なら、その言葉の重みも違って聞こえるんだけど。

人によって、印象に残ったシーン、ビジュアルはいろいろあるでしょう。

でも、もし僕が、帝国の逆襲のポスターを描けという依頼を受けたら(笑)、そして、自由に描いていいよと言われたら(大笑)、必ず描くだろうなあと思うのが、ホスの雪原の戦い・・・AT-ATだと思うのです。

スターウォーズには、人間のキャラクター以上に「キャラのたった」メカニックキャラクターが多いんだけど、この巨大な歩行戦車AT-ATは、強烈なキャラクターだったよねえ。

 氷の惑星ホスの秘密基地が、帝国軍に見つかった!!ヤツラが来るぞ!

 反乱軍の兵士が、雪の塹壕から双眼鏡を覗く。

 双眼鏡のモニター映像。なにか巨大なモノの一部が映る。その視線が上にあがっていって・・・それが巨大な怪物の足下だったことがわかる。

 肉眼で見た映像。怪物は機会仕掛けの歩行戦車だ!!

 うーん、カッコイイねえ!!

・・・・・・というわけで、2008年から2009年、年越しで雑誌の作例用の『宇宙戦車アトラス』2両を作ったあとは、気分転換にタミヤの1/35 90式戦車の搭乗員に色を塗って遊び・・・その後、チャチャッと出来ちゃったファインモールドの1/72ファインモールド『Xウィング』の次は、「気分がスターウォーズ」になっちゃったので(笑)、家に沢山あるSWキットのストックのなかから、MPCのAT-AT、コイツを選びました。ファインモールドのタイファイターと、最後まで悩んだんだけど、Xウィングの次は、おおらかな気持ちで作りたかったんで(笑)。

ちなみに、今、僕が所有している未組み立てのスターウォーズキットは・・・輸入キットはMPCのXウィング(約1/48?)×2、スレーブ1、スピーダーバイク(作りかけジャンク)、スターデストロイヤー(光ファイバー入り)、AT-ST、タイファイター(2個セットの)、タイインターセプター、Aウィング、Bウィング(×2)、Yウィング、シャトルタイデリアム、ジャバの宮殿、ミレニアムファルコン、ナブーファイター・・・・

 国産キットは、アルゴノーツのガレージキットのXウィング、タイファイター。ファインモールドのタイファイター、ジェダイ・スターファイター。アルゴノーツのは、ファインモールドのと同じスケールだから、一生作らないな。今度のモデラーズフリマで売っちゃおうかな。

 ・・・・完成させるのに、何年かかるんだろうねえ?

スケルトンのスノースピーダー

 さて、MPCのAT-AT。

 実は、これを作るのは2つめ。新婚の頃に一晩で作って、筆で塗ったことがある。そいつは、壊れちゃって、引っ越しの時になくしてしまった。

 ジェダイ版のパッケージだから、オマケに反乱軍のレーザー砲塔が2コ入ってる。残念ながらスノースピーダーは付いていない。(最初のパッケージには、付いていたらしいけど・・・)

 写真は、何年か前に、中古玩具屋で見つけたスケルトンのスノースピーダー。こいつが、ほぼ同スケール。

 いかにも玩具なんだけど、改造して塗装したら、なんとかなりそう。

 コイツと絡めて(文字通りワイヤーでからめて)、ホスのジオラマにしようか?

気になったとこ

おおらかな(大味の)外国キットなので、おおらかな気持ちで、気軽に作りましょう!

 昔は、情報が少なかったから、模型を作って、「へえ、ここって、こうなっていたんだ」ってことが多かった。

 でもねー、今は資料が沢山ありすぎて・・・MPCのキットなんかだと、「ホンモノと違うところ」が目立つんだよねエ。

 今回、どうしても気になっちゃったのがココ。

 頭(操縦室)の上の部分の台形のモールド。写真を見ると、逆についているんだよね。

 本当は、向かって左側に付いてる。
まあ、この程度なら、簡単だから、直しとこうか。

紙ヤスリでゴシゴシ


で、紙ヤスリでゴシゴシ削ります。

最近僕は、200番とか400番の紙ヤスリで、ガンガン削っちゃいます。作業が早い早い!

あっというまに平らになります。

プラ板を切り抜いて、貼って

 台形にプラ板を切り抜いて、貼って・・・はい、完成。

まあ、こんなことしても、完成したら誰にも気がつかれないんだけどね。

だから、言っておこう(笑)。

ついでに窓の上に四角いモールドも2個足しておきます。

こんなことをはじめちゃうと、一晩で完成しなくなっちゃうね。まあいいか。

他の省略も気になる

 そうなると、顎の部分のレーザーキャノン、頭の両側のブラスターの省略も気になる。

人形は顔が命。

メカニックでも、こういうロボット的なキャラクターなら、やっぱり人は、顔を見るからね。

よし!

勢いで、やっちゃおう!!

レーザーキャノンの砲口はウェーブやコトブキヤの改造パーツで、お手軽ディテールアップすることにした。

頭の部分の改造

 結局、頭の部分は、これだけ手を入れた。

矢印の部分が、改造した部分。

・・・・でも、色を塗っちゃうと、ほとんどわからなくなっちゃうんだよね。

完成はいつになるかな?

 この姿を見て、ニョウボは「甲羅のとれた亀みたい・・・」と言った!

うーん、こんなにカッコイイのに!!

こんなカンジで、仕事が終わって、寝る前に作業。

100年に一度の大不況とか言ってるけど、オヤジたちは、こんなアソビを毎晩してれば、お金がかからず楽しめるゾ!

さあ、完成はいつになるかな?

全体像ほぼ完成!

2009年2月11日、全体像ほぼ完成!
あとは塗装?その前に・・・

 MPCのAT-AT、パーツの数は少ないんで、段差やゆがみの修正の作業さえなければ、あっというまに組み上がってしまいます。

 MPCのキット。モールドはシャープとは言えないけど、スターウォーズ旧三部作のメカには、このくらいのほうが合っているような気さえします(笑)。
最近発売されたレベルの塗装済みキットはどんなカンジなのでしょう?もっとシャープなのかな?もし、将来、ファインモールドさんが商品化するなら、きっともっと繊細でカチッとしたモールドになるのでしょうが・・・。

 しかし、このMPCのキット、最近ではよく、中古玩具屋で安く売られています。静岡近辺では、2000円くらいが相場かな?外国製キットということで、敬遠している人もいると思うけど、大きくて存在感があって、お買得だと思いますよ。家が広かったら、4個くらい買って、ホスの氷原が作れる。(まてよ?静岡ホビーショーで、協同で持ち寄ってその場限りのジオラマってのも、アリだな!)

 ただ、製作は、ガンプラの素組しかしたことのない人だと、ちょっと大変かな?最低でも、接着剤が使えて、ヤスリかけが出来ること、塗装することが必修条件かな。
まあ、自動車の運転でも、「オートマ限定」では、残念ながら、世界に沢山ある面白いクルマに乗れないで一生を終わってしまうように、自称「ガンプラ限定」モデラーのみなさんも、「ガンプラ限定」を限定解除したら、もっともっと世界が広がると思いますよ(笑)。

 さて、僕の持っている資料の中で、今回主に参考にしているのは、書籍ではメディアワークス/主婦の友社の「スターウォーズクロニクル《特別編》2 帝国の逆襲」(4700円)・・・AT-ATには、これが一番使えるかな?、小学館プロダクション「スターウォーズ スカルプティング・ア・ギャラクシー ミニチュアモデル完全ガイド」(5700円)、京都国立博物館「アートオブ スターウォーズ展 目録」(定価不明。古本屋で1000円で入手。分厚い目録で、珍しい写真が多い。ジャンゴのスレーブ1は、CG参考用に使ったと言われるAMTのプラモデルの素組み未塗装のモデルが載っているのが笑える。展示したのかな?)の三冊。
あとは、もちろん「帝国の逆襲」のDVD。モチベーションもあがるしね!

 そういった資料と、キットの形状を見比べてみると、驚くことに、MPCのキットに「足りないモールド」は、あまり見当たらない!
残念だね、プラ板とかジャンクパーツとか貼りたかったのに。
凸モールドを凹モールドにするとか、浅いスジ彫を深く掘ったりする程度しか、やることが無いが、そういうのは、塗装でなんとかなりそうなので、今回はやらない(笑)。

 ただ一ケ所、目立つところが・・・撮影に使われた小道具は、金属の板状のパーツを重ねて、モデルアニメーション用の骨格がそのまま外観にむき出しになっているような部分があって・・・それは、脚なんだけど・・・そのために、その「板を重ねた形」が、そのままモールドになっている。ちょうどバームクーヘンか、十得ナイフのように。  

 模型でそれを再現しようとすると、ぶっちゃけ、プラ板の重ねで、作り直すか、繊細なスジ彫をするか・・・になると思うのだけれど、それはリスクが大きいし、パーツももったいない(笑)。

 ここはひとつ、「サンダーバード塗り」・・・部品の境目を意識して、マスキングしてエアブラシし、別部品に見せる・・・の方法で誤魔化そうと思う。

 とりあえず、足首のアーチ状のパーツの真ん中に、一段盛り上がったラインがあるので、そこはプラ板の細切りの帯(・・・オビワン・・なんてね・・・オヤジだ・・・・)を貼った(写真)。

形は完成

 …で、形は完成。

 ひゃあ~!!カッコイイ!!

 この不安定なカンジが良いのだよネ。

 このメカは、アニメートの動きを、象をモデルにしたということだけれど、僕の地元の日本平動物園で首を振って変な動きをしているシロクマを見た時、「あ、AT-AT」って思ったことがある。

 あ、考えてきれば、これも「SF戦車」なんだね。

玩具のスノースピーダーを

2009年2月12日、やっぱりアレでしょ?

 これは、玩具のスノースピーダー。

 スケルトンで、内部メカが見えるという「立体図鑑」みたいなもの。

 でも、いかにも玩具っていう造り。

 とりあえず、丸いマッチ棒の先みたいだった銃口を、市販の汎用バーニアパーツを組み合わせてつくったものと交換した。

 でっぱりがあるだけだった後部の『モリ発射銃』も、タミヤの小火器セットから形の似た物を見つけて小改造して貼付けた。

 あとは、塗装すれば、なんとかなるだろ。小さいし。

仮配置

 こんなプランでやってみようかな?と、仮に配置してみる。

そう。

ジオラマにしちゃおうかなと思ってるのだ。

展示会でも、単体で飾るのは、よほど造りこまないと見栄えがしないけど、ジオラマだと、手間のわりには、面白さ(ウケ)10倍だからね。

ホスの戦いで、AT-ATの脚に、ワイヤーを絡ませて転ばせる作戦を実行するスノースピーダー。写真じゃ見え難いけど、スピーダーの尻からはワイヤーが出てる。

向こうに見えるチキンウォーカーは、食玩のもの。

ガチャポンのカプセルは、スピーダーを固定するための仮の台なので、実際には使わないヨ。

いい感じ、でも…

 下から見あげると・・・おおっ!いい感じ。

本当は、スノースピーダーから射出されたワイヤーだけで、スピーダーの機体をささえて、「本当に飛んでる」みたいにしたかったんだけど、この細い金属線じゃあ無理みたい。まあ、この細さでも、きっと強い材質のものもあるんだろうけど、手に入り難いし、加工も大変だろうから、今回はあきらめよう。

こんな構図で、あとは紙粘土でホスの氷原を作って・・・

あれ?

さっさとAT-AT作っちゃって、次はBウィングを作ろうと思っていたんだけどなあ。

まあいいや。

こういうのは、複数を同時に作ったほうが、効率が良いのだ。乾燥待ちとかの時間に、別のものにかかれるからね。

あ、でも、スターウォーズものを作ると、オリジナルメカも作りたくなっちゃうんだよなあ。いくつも同時進行でやっちゃうか?

と、いうわけで、さらに続く!!