10(ヒトマル)式装甲機動歩兵の制作:メイキング
もくじ ・パワードスーツを作つくってみたい*この記事は、2010年の記録です。 ミキシングビルドの模型の楽しみ方の一ジャンルとして、横山宏先生のマシーネンクリーガーという世界観で創るというのがある。 その主役メカは卵型のパワードスーツ、SAFS。 僕はマシーネンクリーガーの大ファンなんだけど、せっかく創るなら自分の世界観で創りたいなあと、あえてマシーネンでは無いものを目指しました。 それにしても、『パワードスーツ(強化服)』ってのは、たしかにゾクゾクする響きがあるね。 パワードスーツ・・・人が着込む、装甲服。 あのガンダムも、最初はこの『宇宙の戦士』を参考にした企画だったが、結局は、ただのロボットになってしまったのはちょっと残念。 着るだけでスーパーマンになれるので、僕のような運動オンチには憧れのメカだ。 最近は介護の世界では、似たようなコンセプトのものが実現しているね。 で、僕も自分の世界観で、所謂「パワードスーツ」を創ってみたい気持ちがあったが、他のメカと違い、なかなか敷居が高かった。 飛行メカ等と違い、デザインの『縛り』が強い気がしてネ。 ・挑戦してみたで、僕も挑戦してみた。 一週間で完成しました。 ものすごく楽しかったので、その一週間、どんなカンジで創ったのか?お伝えしたいと思います。 道具と材料さえあれば、意外と簡単だと思います。 まあ、ミキシングビルドの場合、日頃からガラクタを保存しておいたり、スーパーマーケットの食品売り場でお菓子の梱包ケースをチェックしたり、100円ショプをのぞいたり・・・・そういう毎日から、「創作」は始まっているのですが・・・。 そう考えちゃうと、誰でも一週間で創れるわけではないかもね。 ・さて、それでは、制作ライブのはじまり、はじまり~!
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・ 一日目2010年、7月28、29日の二日間、静岡県浜北の大型ショッピングモール『プレ葉ウォーク』で、僕のミキシングビルドの作品の展示と、模型教室が開催されました。 浜北での模型教室の帰りに寄った「浜松鑑定団」という中古模型屋で、投げ売り格安コーナーで「光武・改 織姫機(サクラ大戦2)」というキットが500円で売っていた。定価は1200円。 サクラ大戦というゲーム?はやったことがないし、アニメも見たことは無いが、そのカタチが、オリジナルのパワードスーツの『芯』になりそうに思えたので、購入。 ちょっといじりはじめました。 胴体はバイクのタンクの部品。
マシーネン系のパワードスーツは1/20スケールが基本で、搭乗者は自分の手足を機械の手足の中に入れる形。 |
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1/48という大きさがよく解らないかたも、いらっしゃると思います。 えーと、今現在、本体の全高は、10センチ5ミリ。小さいね。 |
寝る前にもうちょっとだけ。 顔をつけました。 顔の透明パーツの中にはカメラっぽいディテールを入れるつもり。 他にもチマチマ細かいパーツを付けて、いつもの「たなか流」に。 あと武器。なにか銃を持たせようか? |
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・ 四日目肩の防護板は、1/35軍用トラックのフェンダーを加工。 で、武器を持たせてみました。 そういえば、ガンダムで思い出したんだけど、本放送当時、高校2年生だった僕らは、放課後の美術室でガンダムについて熱く話していた(笑)。 おそらく今は、ほとんどの人が(ファンを自称する人でさえ)「ガンダムのメカデザインは大河原邦夫」と思っているが、当時からの濃いファンなら、それは、ちょっと違うってことを知っている(笑)。 富野さんは、「絵心」のある人だから、その構想ノート「富野メモ」には、ほとんど画面に登場したものと変わらないメカのラフデザインが描かれていたことは、その頃、「子供じゃなかったファン」なら、みんな知っていることだ。 で、やはり、あの頃の僕らは、「ガンダムがもし、ハインラインの宇宙の戦士の小説の挿絵(スタジオぬえ)みたいなのだったら、よかったのになあ。」って思っていた。 でも・・・だから、「それ」は、僕らが知っている、あの「テレビで見た、ガンダム」とは、イメージがかなり違う。 1/1ガンダムは、カッコイイけどね。 だから、ジジイのガンダムファンには、最新のガンプラには、ちょっと違和感があることは否めないのだ。 30年前の、放課後の美術室・・・そんなことを、思い出しながら、ちょっと愛嬌のある、寸詰まりのパワードスーツを作っています。 相変わらず、オセンチだね(笑)。 |
・ 五日目、六日目軍用トラックのフェンダーを流用し、肩のアーマーを巨大化したので、下半身が貧弱に見えてしまうので、その対策として、足の長さは延ばさずに、付け根の位置を下にずらしました。さて・・・ついに、ガンプラを使っちゃった! 本当はガンプラは使いたくなかったんだよね。 残ったダギイルスのパーツも、無駄にしないように、なにか作ろう。もったいないオバケが出ちゃうからね。 腕と足が元のキットのシルエットのまんまだったので、それを隠すために100円ショップの付け爪を付けました。 腰の化粧まわしみたいな部分は、当初、クルマのラジエーターの部品を加工して付けていたのですが、もうちょっとスマートにしたいと思い、バイクの部品を。これは、そのまんま使用。 まあ、全体は、レトロフューチャーを狙っているんだけどね(笑)。 |
・ちょうど一週間目。自衛隊色で塗りました。ミキシングビルドの作品を、いままで何個も創って来て、いつも思うことは、組み上がった時点でバラバラな印象なものも、とりあえず全体を同じ色で塗装してしまうと、それこそ「劇的」に、ひとつのものにまとまるっていうことだ。 それこそ、最初からこういうキットがあったみたいにね(大笑)。 これはねえ、本当に快感なんです。一度味わえば解るからやってみて。 |
ちょうど手のうえに、チョコンと乗るサイズ。可愛いです。大きめのハムスターみたいな。ちょっとシリーズみたいにして、いくつか創っても楽しいかも。それこそ、ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク三人組みたいなのを創っても良いね(笑)。まあ、今回も反省はあります。 まず、基本的な失敗は、「既製のロボットのキットを芯にして、ロボットを創ろうとした」ことだな。 そのために、元のキットのカタチから離れることに労力を使ってしまったから。これは違うよね。でも、中古模型屋で、格安キットを買って、こんなふうにお手軽に遊ぶってのはアリだよね。 ・・・悩ましいところではありますな。 |
まあ、白状すると、思ってたよりも、かなり楽しかったので、たぶん、また挑戦すると思います。 さて。 いかがでしたか? 一週間で創るオリジナルパワードスーツ。 とりあえず名前は「10(ヒトマル)式装甲機動歩兵」ということで。2010年に創ったからね。 愛称は、ただいま考え中です。それじゃ、また! たなかよしみ空想模型工房 |